今秋刊行!

「甲子園」の眺め方

――歴史としての高校野球――

白川哲夫・谷川穣編
A5判・並製本・380頁・3,780円(税込)
2018年10月刊行
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日本中世村落文書の研究

――村落定書と署判――

薗部寿樹著
A5判・上製本・360頁・9,936円(税込)
2018年10月上旬刊行
》》詳細《《

小さ子社設立にあたって

小さ子社は人文書の出版社です。

何のために生きているのか、
世界の成り立ちはどうなっているのか、
人々(また生き物たち)はどうやって生きてきたのか――

そのようなことについて、人間が営々と探究し、蓄積・更新してきた人文知を発信するのが人文書です。

このところ、人文知の軽視・人文知への攻撃が止まりません。
それは、世界を覆う自国第一主義の流れと軌を一にしていることは間違いありません。ただ、ことはそう単純ではないでしょう。そのように単純化してしまう議論自体が、人文知への冒涜とも思えますし、人文知を担ってきたと自負する側も、胸に手を当ててみることも必要なのでしょう。

いずれにしても、2018年6月の今、私が見ているのは、深手を負い、瀕死でそれでも宇宙を負う人文知の姿です。

しかし、人文知は滅びることはありません。
なぜなら、人文知とは人間が生きようとする営みそのものだからです。
私自身、書籍を通じて人文知に触れることで、「生きていていいのだ」と救われることが多くありました。
人文知とは、内から人を生かそうとしてくれる、そのようなものです。
そのような体験を小さ子社の本の読者がしてくだされば、これ以上の喜びはありません。

もちろん、小さ子社の本により「ビジネスパーソン」が教養を深め、秀逸なビジネスを展開してくれれば、心よりうれしく思いますし、恋人との話題づくりに役立てば、素晴らしいことです。
それも、人文知の立派な役目です。

ささやかに、確固として、人文書を出版していく。

そのようなときに、「小さ子」という視角が有用だと思っています。
世界の多くの地域で、小さな姿をした人間や異類のものが、外部または未知の内部からやってきて、活躍するという物語が伝えられています。
そのような「外部者」を、民俗学の世界で「小さ子」というそうです。
その言葉を、私たちの出版社の名前に拝借しました。
世界を根本的に考えるために、小さきものの視点が不可欠だと考えるからです。

深手を負った人文知に少しでも報いるために、人文知の力を信じ、ささやかに、確固として、人文書を出版していきます。

小さ子の歩みにご注目ください。

2018.6.1
小さ子社 代表
原 宏一

  • 住所 〒606-8233 京都市左京区田中北春菜町26番地 井山アパート21号
  • 電話 075-708-6834
  • FAX 075-708-6839
  • E-mail info@chiisago.jp