日本中世村落文書の研究書影
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日本中世村落文書の研究

村落定書と署判

  • 薗部寿樹 著
  • A5判・上製本・カラーカバー装 346ページ
  • 定価:本体9,200円(税別)
  • 在庫あり
  • 初版発行年月:2018年10月20日
  • ISBN:9784909782014

村落文書のあり方を考えるときに、近世はおろか、中世においても、様式や署判のありかたは見過ごされ続けてきた。

本書では、中世の「村落定書」(村落集団の意思決定事項を記した文書や木札など)と、村落文書の「署判」に着目して、従来の古文書学・史料学の枠組みでは捉えきれない、中世村落文書が持つ豊かな世界の扉を開く。

第一部では、中世から近世移行期までのすべての村落定書の文書様式と内容分類の分析を通し、両者の関係の変遷をあとづける。そこで見えてきたのは、口頭伝達社会の村人が文字による伝達に接触していく過程の痕跡であり、中世村落の動的な姿である。

第二部では、村落文書の署判に着目する。署判の有無と「正文」「案文」の関係への疑問、署判からみえる村落集団と集団代表個人との興味深い関係性を示し、そこから中世村落民の意識の問題までを見通す。

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紹介・書評

  • 【書評】高橋傑氏(『古文書研究』90号、2020/12)
  • 【書評】似鳥雄一氏(『日本史研究』695号、2020/7)
  • 【書評】坂田聡氏(大阪歴史学会『ヒストリア』277号、2019/12)
  • 【紹介】下村周太郎氏(『鎌倉遺文研究』44号、2019/10)