源頼朝が愛した幻の大寺院 永福寺と鎌倉御家人書影

源頼朝が愛した幻の大寺院 永福寺と鎌倉御家人

荘厳される鎌倉幕府とそのひろがり

神奈川県立歴史博物館 企画・編集
定価:本体2,200円(税別)
在庫あり
B5判・並製本
240頁
初版発行年月2022年10月15日
ISBN:9784909782168



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■内容紹介■

 

源頼朝が奥州合戦での戦没者を鎮魂するため、また平泉藤原氏が築いた北の都の壮麗な浄土世界に影響を受け、鎌倉に建立した永福寺(ようふくじ)。

鶴岡八幡宮寺と勝長寿院と並び三大寺院として、将軍家の崇敬を集めるも、鎌倉幕府滅亡後、応永12年(1405)に火災で焼失した。

戦前から始まった長年の発掘調査により、二階堂などの建物遺構のほか、庭園や苑池遺構、また瓦や仏具など数多くの遺物が発見され、あらためて永福寺の偉容が明らかにされている。

鎌倉幕府の成立とその展開に深く関わった永福寺に注目し、その全貌と軌跡を、文献資料・考古資料・美術資料などの多彩な歴史資料群から複合的かつ立体的に復原し、幕府や御家人たちにとって、どのような存在の寺院であったのかを探る。

2022年10月15日(土)~12月4日(日)に開催される、神奈川県立歴史博物館の同名特別展の公式図録。出品される約230点の全てをカラー図版で紹介。専門研究者によるコラム・各論を多数収録。

■目次■

 

【総論】権力を〝荘厳〟する―永福寺と鎌倉幕府・鎌倉御家人―(渡邊浩貴)


・永福寺別当一覧



【序章】発掘された永福寺と鎌倉研究


・コラム 八幡義生と国寳史蹟研究会(渡邊浩貴)


・コラム 近世における鎌倉巡りと永福寺(寺西明子)



【1章】京・平泉の浄土世界


・コラム 平泉藤原氏の文化と権力(八重樫忠郎)



【2章】永福寺の偉容と鎌倉幕府


・永福寺周辺地図


・永福寺伽藍変遷図


・永福寺軒瓦の変遷と組み合わせ



【3章】象徴たる永福寺式瓦と鎌倉御家人


・コラム 満願寺の瓦(小林康幸)


・コラム 北条氏本拠の氏寺、願成就院の瓦(池谷初恵)



【4章】東国霊場と鎌倉幕府の荘厳


・コラム 都市鎌倉に集う人々と京都政界(岩田慎平)


・コラム 都市鎌倉の水と権力(宇都洋平)



【5章】神さびた中世仮面と音楽文化


・コラム 神奈川の古面と永福寺(神野祐太)



【終章】武士本拠の景観と復原


・コラム 相模国糟屋氏と比企氏・北条氏―糟屋氏の動向と考古学研究―(渡邊浩貴)



【各論】


永福寺とその僧侶たち(平雅行)


永福寺と運慶(山本勉)


永福寺式軒瓦と鎌倉御家人(小林康幸)


中世鎌倉音楽史の射程(渡邊浩貴)



・永福寺関連年表


・永福寺紀行文史料集


・資料解説


・主要参考文献


・出品目録


・謝辞

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