「甲子園」の眺め方
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「甲子園」の眺め方

歴史としての高校野球

白川哲夫 編
谷川穣 編
定価:本体3,500円(税別)
在庫あり
A5判・並製本・カラーカバー装
402ページ
初版発行年月2018年10月20日
ISBN:9784909782007


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■内容紹介■

 100年以上にわたって、日本社会に根付いたスポーツである野球。しかしその社会的定着や「人気」を集める所以を、日本人・日本社会の特殊性で片付けることなく、どこまで意識的に主題化して論じてきただろうか。

 本書は、旧制中学=新制高校の野球を主題に据えて、野球とその社会的位置や支える制度やモノ、意識の形成と展開を、さまざまな光をあてて歴史的に跡づける。

 それは、東アジア近現代史への理解とともに野球をとらえなおす、また逆に野球からとらえなおすことであり、そのことによって、「汗と涙と感動の物語」「野球ができる平和な世の中に感謝」という一般的な「甲子園」観を更新することができるだろう。

 「甲子園」という「汗と涙と感動の物語」をどう「眺め」直すか、歴史研究の立場からその対象としての可能性を確かめる。

■目次■

序 論 高校野球史の現在と可能性を探る(白川哲夫・谷川穣)


総 論 高校野球一〇〇年のあゆみ(中村哲也)


第1章 明治期宗教系学校と野球・研究序説 ―曹洞宗第一中学林を中心に―(谷川穣)


第2章 地域の野球を護るもの ―京阪の運動具店と中央運動社―(黒岩康博)


[コラム] 書いて楽しむ野球―大正期、京都一中の回覧雑誌から―(谷川穣)


第3章 植民地朝鮮と甲子園 ―在朝日本人中等学校の野球史―(小野容照)


第4章 満洲・台湾と甲子園(高嶋航)


[コラム]女子野球(高嶋航)


第5章 高校野球「雪国のハンディ」論の形成(白川哲夫)


第6章 全日本少年野球大会始末 ―もうひとつの甲子園―(冨永望)


[コラム]「本当の高校野球」への渇望 ―全国高等学校定時制通信制軟式野球大会とメディア―(西原茂樹)


第7章 高校野球部マネージャーの系譜 ―男子マネから女子マネへ―(高井昌吏)


第8章 甲子園大会の「国民的行事」化 ―昭和50年前後の新聞・雑誌報道の変容―(西原茂樹)


[コラム]「野球記者」鈴木美嶺 ―「甲子園に来ることができて幸福だった」―(萩原稔)


第9章 「公立優位県」富山県の分析 ―「夏の高校野球・都道府県大会決勝進出校データ」をもとに―(萩原稔)



資料 1夏の高校野球 都道府県大会決勝進出校データ(1948-2017)


   2夏の高校野球 都道府県大会決勝進出校における公立・私立比率(同)


   3春・夏の甲子園大会出場校における公立・私立比率(1948-2018)