11月1日は、日本点字制定記念日です。
1890年(明治23年)11月1日に、東京盲唖学校(当時)教員の石川倉次の考案した点字案が、日本の点字として採用されたことを記念したものです。
今年は、フランスのルイ・ブライユが6点点字を考案してから200年の節目にもあたります。
小さ子社の書籍にも、カバー(ジャケット)に点字を表記したものが4点あります。それらを紹介します。

盲教育史の手ざわり : 「人間の尊厳」を求めて|小さ子社 京都の人文書出版社
明治初期から戦後までをおよその期間として、視覚障害教育の歩みをたどる100章。 永年視覚障害教育の現場に身を置きながら、…
点字導入・普及の背景や知られざる歴史も紹介されています。短いトピック100話で構成されているので、読みやすく、すっと新しい世界に入っていただけます。人びとの熱量を感じてください。

それでも僕たちは「濃厚接触」を続ける! : 世界の感触を取り戻すために|小さ子社 京都の人文書出版社
世界よ、さわることを忘れるな―― 新型コロナウイルスの出現は、いやおうなく、世界に「さわる」ことの意味を問いかける。 こ…

ユニバーサル・ミュージアム : さわる!“触”の大博覧会|小さ子社 京都の人文書出版社
コロナ禍を経験した人類は、「さわらない・さわれない・さわらせない」日常が人間本来のコミュニケーション(触れ合い)を破壊す…
(※点字・さわって楽しむカバーは初版のみ。第2刷以降は、残念ながら点字・さわって楽しむカバーは付けていません。現在第3刷。)
広瀬浩二郎さんといえば、だれもが楽しめる博物館「ユニバーサル・ミュージアム」の伝道師。新著も発売されたところですが、点字についてもよく発言されています。
昨日もNHKラジオ第一放送「Nらじ」の生放送でしゃべりまくっておられましたね。
そして、2025年9月の新刊です。

FAITH(信頼)の学校 : ようこそ大阪府立松原高校へ|小さ子社 京都の人文書出版社
いま、公立学校がになっていたはずの、地域住民の生きるためのニーズを保障する「ケア」を備えた公共(コモン)としての役割が、…
ケアされ、ケアすることによって生き、つながっていく、そんな社会のためのユニークな教育実践をずっと続けてきた大阪府立松原高校。本書「第7章 放課後」には「インクルーシブな社会をつくる」というタイトルが付いています。書籍のカバーにも点字で書名が表記されています。
第7章に執筆されている、松原高校卒業生・常瑠里子さんのブログでも紹介していただきました。
どうぞこれらの書籍、お手にとってさわって、点字を感じていただければと思います。

