学校で版画を彫る ―オンライン・トークイベント

2刷記念オンライン・トークイベント「学校で版画を彫る」を開催します

『学校で地域を紡ぐ―「北白川こども風土記」から―』の2刷を記念した、オンライン・トークイベント第2弾「学校で版画を彫る」を開催します。

YouTubeライブで配信しますので、どなたでも参加いただけます。お楽しみに。

・報告(話題提供)
佐藤守弘(同志社大・視覚文化論)
町村悠香(町田市立国際版画美術館・美術史)

・ディスカッサント
谷本研(成安造形大・美術、デザイン、漫画)
中村裕太(京都精華大・現代美術、工芸文化論)

・司会
菊地暁(京都大・民俗学)

2022年6月24日(金)19時より1時間30分程度。

菊地暁・佐藤守弘編『学校で地域を紡ぐ―「北白川こども風土記」から―』は2020年6月に初版を刊行しました。刊行直後から各方面より反響があり、このたび2刷の運びとなりました。
反響のひとつとして、「北白川こども風土記」に関わった、当時の「子どもたち」によるものがあります。当時のことについて詳しい情報提供もあり、版画教育について新たなことがわかってきました。

その内容の一端は、佐藤守弘さんが、『人文学報』117巻(京都大学人文科学研究所、2021年5月、https://doi.org/10.14989/264301)に「補説——北白川小学校の版画教育」として報告され、インターネット上の京大学術情報リポジトリに公開されています。この『人文学報』117巻には、「『学校で地域を紡ぐ』書評特集」として、9編の書評が掲載されていますので、あわせてご覧下さい。

今回のオンライントークイベントでは、佐藤さんによる報告に加え、町田市立国際版画美術館で開催中の話題の展覧会「彫刻刀が刻む戦後日本―2つの民衆版画運動 工場で、田んぼで、教室で みんな、かつては版画家だった」を企画した、同館学芸員の町村悠香さんをお迎えし、お話ししていただきます。

この展覧会は、戦後日本で展開した2つの民衆版画運動、「戦後版画運動」(1947~1950年代後半)、「教育版画運動」(1951~1990年代後半)を、約400点の作品と資料で紹介するものです。戦後文化運動への深い理解にもとづいた構成により、版画史の新たな一面を照らし出す画期的な展示であるのはもちろん、戦後日本のあゆみの底流にあった、生活や社会へのまなざしを体感できるものです。全国の教育版画の共同制作を大型作品も含めて一堂に集めるなど、質・量ともに圧巻の展覧会です。

トークイベントではさらに、地域の歴史・文化のリサーチを基盤としたアーティスト活動を行っている、「タイルとホコラとツーリズム」プロジェクトのお二人(谷本研さん・中村裕太さん)にも参加していただき、版画について議論を交わします。

 


関連情報

2022年6月20日(月)19時から

「『戦後日本の文化運動と歴史叙述』をめぐって」

 

『学校で地域を紡ぐ』刊行記念2020年のオンライン・トークイベントをYouTubeでご覧いただけます。

「文化運動としてのこども風土記」

 

「リサーチ・アート論」

 

「学校資料論」

「学校教育と郷土資源」